定年後、年金だけになることがとても不安だ
正直に書く。定年後のことを考えると、今でも不安になる。
年金だけで生活できるのか。単身赴任が終わって家族のそばに帰ったとき、その生活を支えられるのか。高卒で入社して、大卒より低い給与テーブルで27年間働いてきた。退職金も、年金も、大卒の同期より少ない可能性がある。そのことを、40代に入った頃から真剣に考えるようになった。
「定年後のことはまだ先の話」と思っていた20代の自分に、今の自分が言えることがあるとすれば——**「早く気づいた分だけ、選択肢が増える」**ということだ。
入社5年目、先輩に言われた言葉
入社5年目のころ、当時の先輩からこんなことを聞かれた。「しん、お前は定年後に何をしたいか考えたことあるか?」
突然の質問に戸惑った。「まだ先の話じゃないですか」と答えると、先輩はこう言った。「定年まで40年もある。でも、ゴールを知らないまま走っていたら、どこに向かえばいいかわからないだろう」。
そのときは「そういうものか」くらいにしか思わなかった。でも40代に入って、年金の見込み額を調べたとき、あの先輩の言葉の意味がようやくわかった。
早く考え始めた人と、考えてこなかった人では、定年前の10年間で打てる手が全然違う。
あの先輩は、そのことを知っていたんだと思う。
年金の現実を直視したとき
40代に入って、ねんきん定期便をちゃんと確認した。
数字を見たとき、正直ぞっとした。このまま定年を迎えると、年金だけでは今の生活水準を維持するのが難しいかもしれない。高卒で給与テーブルが低かった分、年金の積み上げも少ない。退職金も、大卒の同期とは差がある。
「なんとかなるだろう」という根拠のない楽観が、数字を見た瞬間に消えた。
なんとかなるのではなく、なんとかしなければならない。その現実を受け止めたのが、40代の転換点だった。
不安を行動に変えた——投資を始めた
不安を感じたまま何もしないのは、一番良くないと思った。
まず始めたのは投資だ。 大きく稼ごうという発想ではなく、老後の資産を少しでも積み上げるための手段として始めた。毎月少額でも積み立てていくことで、定年までの時間を味方につける。
投資を始めたとき、最初は怖かった。元本が減るリスクがある。失敗したらどうなるのか。でも「何もしないリスク」の方が、長い目で見れば大きいと判断した。
そしてこのブログも、収入の柱を会社だけに依存しないための取り組みだ。大きく稼ぐことが目的ではない。定年後も「誰かの役に立てる場所」を作ること、そして年金以外の収入の可能性を少しでも広げること。それがこのブログを続けている理由のひとつだ。
高卒という出発点が、老後への意識を変えた
高卒で入社したとき、大卒の同期との給与差を最初の明細で突きつけられた。その差は、定年まで続く。給与テーブルが違えば、年金も退職金も違ってくる。
それは変えられない現実だ。でも、その現実を知っているからこそ、早めに動けた側面もある。
「どうせ自分は高卒だから」と諦めるのではなく、「だからこそ、会社の給料以外の備えが必要だ」と考えた。高卒という出発点が、老後への危機意識を早めに持つきっかけになった。
皮肉な話かもしれないが、あの最初の給与明細のショックが、今の自分の行動につながっている。
定年後に向けて、今やっていること
不安を感じながらも、今できることを一つずつやっている。
投資の積み立てを続けること。 毎月少額でも、続けることに意味がある。定年まで残された時間を、味方につける。
このブログを続けること。 収益化できるかどうかはまだわからない。でも、27年間の経験を言語化して発信することは、定年後も続けられることだと思っている。会社という場所がなくなっても、自分の経験と言葉は残る。
健康を維持すること。 定年後にお金があっても、体が動かなければ意味がない。佐世保の港まで歩いて海を眺める習慣も、体を動かし続けるための一つだ。
家族のことを考え続けること。 単身赴任で離れているから余計に考える。定年後、家族のそばに戻ったとき、経済的に不安のない状態でいたい。それが今の一番の動機だ。
「不安」は行動のエネルギーになる
定年後への不安は、今でもある。消えるものではないと思っている。
でも今は、その不安を「行動のエネルギー」として使えるようになった。不安だから投資を始めた。不安だからブログを書いている。不安だから、健康を意識している。
不安を感じること自体は、悪いことではない。問題は、不安を感じながら何もしないことだ。
27年間、高卒という出発点から積み上げてきた。給与も、年金も、退職金も、大卒の同期には及ばないかもしれない。でも、不安を行動に変えてきた分だけ、定年後の選択肢は少しずつ増えている——そう信じて、今日も続けている。
まとめ:定年後の不安と、向き合い方
年金だけでは不安。その正直な気持ちから目を背けず、できることを一つずつやること。
投資を始めること。会社以外の場所で価値を発揮する場を作ること。健康を維持すること。家族のそばに帰るための備えをすること。
どれも派手な話ではない。でも、不安を感じたまま何もしないより、不安を感じながら動き続ける方が、確実に未来は変わる。
定年後への不安を感じているなら、まず一つだけ動いてみてほしい。その一歩が、10年後の選択肢を変える。
このブログでは、高卒・係長として27年間働いてきたリアルな経験をもとに、キャリアや仕事、老後への備えについて正直に書いています。単身赴任中の佐世保から、家族のことを考えながら書いています。

