ストレス発散に、特別なことは何もいらなかった|27年間で気づいた、散策だけが続いた理由

働く男の休息(グルメ・趣味)

「ストレス発散法」を調べると、実践できないものばかり

「ストレス発散法」と検索すると、色々な方法が出てくる。

運動する、瞑想する、自然の中に出かける、趣味に没頭する、人と話す——どれも正しいことだと思う。でも正直に言うと、「よし、ストレス発散しよう」と意気込んで実践できたものは、ほとんどなかった。

仕事で消耗しているとき、ジムに行く気力はない。瞑想しようとしても、余計なことが頭をよぎる。特別な趣味に没頭しようにも、単身赴任の部屋にいると何をしていいかわからない。

27年間、色々試してきて最終的に残ったのは、散策だけだった。


なぜ散策が続いたのか

散策が続いた理由は、シンプルだ。

「やろう」と決めなくても、自然とやっていたからだ。

職場まで歩いていく。帰り道を遠回りして帰る。休日は佐世保の港まで歩いて、海を眺める。それが気づけば習慣になっていた。「今日はストレス発散のために散策しよう」と意識したことは、ほとんどない。

これが大事なところだと思っている。ストレスが溜まっているとき、人間は新しいことを始める気力がない。だからこそ、「やめる理由がない」習慣だけが続く。散策は、やめる理由がなかった。どうせ職場には行かなければならない。どうせ帰らなければならない。その動線を少し変えるだけだから、続けられた。


散策中に何をしているか

散策中、特別なことは何もしていない。

音楽を聴くわけでもない。ポッドキャストを聞くわけでもない。ただ歩いている。

ぼんやりと街の景色を見ながら歩いていると、頭の中が少しずつ静かになってくる。仕事のこと、人間関係のこと、家族への気がかり——歩き始めはそういうことが頭をよぎる。でも歩き続けているうちに、いつの間にか考えが薄れている。

佐世保の港、五番街あたりで海が見えてくると、自然と足が止まる。ただ海を眺める。何も考えない。どのくらいそうしているか、時間の感覚がなくなる。

気づくと、頭の中がすっきりしている。何かが解決したわけではない。でも、少し軽くなっている。それだけで十分だ。


ストレスが「消える」のではなく「薄れる」

散策でストレスが完全に消えるわけではない。それは正直に言っておきたい。

4年前、人間関係と仕事の量・質が限界に達して、本気で辞めようと思った時期があった。そのときも散策はしていた。でもストレスは消えなかった。問題は何一つ解決しなかった。

それでも散策を続けたのは、**「散策している間だけは、少し楽になれる」**からだ。

完全に解決しなくていい。今夜だけ、少し頭が軽くなればいい。その積み重ねが、長い時間をかけて状況を乗り越える力になった。

ストレス発散に「完璧な方法」はないと思っている。一時的に楽になれる方法を持っていること。それだけで、長く働き続けられる。


単身赴任の孤独と、散策

単身赴任で一人でいると、ストレス発散の選択肢が自然と限られる。

家族に話を聞いてもらうことができない。気の置けない友人と飲みに行くことも、すぐにはできない。職場の同僚とは、プライベートな話はしにくい。

そういう状況で、散策は「一人でできる」という意味でも、最も続けやすい方法だった。

歩いているとき、誰かと話さなくていい。気を使わなくていい。自分のペースで、自分の好きなルートを歩く。それだけで、孤独感が少し和らぐ。

佐世保の街は、歩くたびに新しい発見がある。知らなかった路地、小さな店、港の景色。歩くことで、この街と少しずつ親しくなっていく感覚がある。単身赴任先を「一時的な場所」ではなく「今の自分の場所」として受け入れられるようになったのも、歩き続けたからかもしれない。


「ストレス発散」より「ストレスを溜めない工夫」

27年間で気づいたもう一つのことがある。

ストレスが限界まで溜まってから発散しようとするより、毎日少しずつ発散する方が、ずっと楽だ。

大きなストレス発散イベントを月に一度作るより、毎日の帰り道を少し遠回りする方が、トータルで楽に過ごせる。週末にまとめてリフレッシュしようとするより、毎日の散策で少しずつ頭を空にする方が、月曜日の朝が楽になる。

「今日は特別にリフレッシュしよう」という発想より、「毎日少しだけ、頭を空にする時間を作る」という発想の方が、長く続く。


まとめ:特別なことは何もいらなかった

27年間、色々なストレス発散法を試してきた。最終的に残ったのは、散策だけだった。

ジムでも、瞑想でも、高価な趣味でもない。職場まで歩いて、帰り道を遠回りして、休日は港まで歩いて海を眺める。それだけだ。

特別なことは何もいらなかった。「毎日、少しだけ頭を空にする時間を作ること」——それが27年間で見つけた、自分なりのストレス発散の答えだ。

難しいことを始めなくていい。今日の帰り道、一つ手前の駅で降りてみる。それだけで、少し違う夜になるかもしれない。


このブログでは、高卒・係長として27年間働いてきたリアルな経験をもとに、仕事やキャリア、単身赴任の日常について正直に書いています。今日も佐世保の街を歩きながら考えています。

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