「させぼバーガー」は、大きくなくていい
佐世保といえば、させぼバーガーが有名だ。
テレビや雑誌で紹介されるのは、両手で持てないほど大きな、見た目インパクト抜群のバーガーが多い。でも私がひいきにしているのは、そういう店ではない。
小さなお店の、普通サイズのバーガーだ。
気取っていない。特別な演出もない。ただ、丁寧に作られたバーガーが出てくる。仕事帰りに一人で立ち寄って、カウンターで黙って食べる。それだけだ。でもその時間が、単身赴任の夜を少し豊かにしてくれる。
タコスを持ち帰りで買って、部屋で食べることもある。誰かと一緒に食べるわけでもない。テレビをつけながら、一人でタコスをほおばる夜。それが今の私の、贅沢な時間だ。
「本当に美味しい店」は、派手じゃない
27年間、長崎・佐世保で食事を重ねてきてわかったことがある。
本当に美味しい店は、たいてい派手じゃない。
させぼバーガーで有名な店、食べログで高評価の店、SNSで「映える」と話題の店——それらが悪いわけではない。でも、自分が何度も足を運びたくなる店は、そういうところじゃないことが多い。
気取っていない。値段が手頃。店主や店員が自然体。そして、何度食べても飽きない味。これだけ揃っていれば、十分だ。
派手さや話題性より、「また来たい」と思えるかどうか。それが本物の名店の条件だと思っている。
口コミサイトでは見つからない店がある
グルメサイトやSNSで「佐世保 グルメ」と検索すると、観光客向けの有名店ばかりが出てくる。
でも地元の人間が通う店は、そこには載っていないことが多い。私が気に入っているバーガーの店も、ネットで調べてもなかなか出てこないような小さな店だ。
では、どうやって見つけたのか。
単純な話で、歩いていて見つけた。佐世保の街をぶらぶら散策しているとき、ふと目に入った小さな店に入ってみた。それだけだ。
「面白そうだな」という直感で入った店が、気づけば行きつけになっている。グルメサイトの星の数より、自分の足と感覚の方が、あてになることがある。
単身赴任の夜に、一人で食べることの意味
単身赴任を始めた頃、一人で飲食店に入ることに慣れなかった。
家族と一緒に食事をすることが当たり前だったから、一人で席に座って注文するのが、なんとなく居心地悪かった。テーブル席に一人でいると、周りが気になった。
でも今は、全然気にならない。むしろ一人の食事の時間が、自分にとって大切なリセットの時間になっている。
誰かに気を使わなくていい。会話をしなくていい。食べたいものを食べて、食べ終わったら帰る。シンプルだけど、それが心地いい。
気取らないバーガーを一人で食べる夜は、仕事のことも、家族への気がかりも、少しだけ頭から離れる。佐世保の港で海を眺める時間と同じように、食事も私にとってのリセット法のひとつだ。
「行きつけの店」を持つことの価値
同じ店に何度も通うことで、顔を覚えてもらえるようになる。
「いつものやつですか?」と聞かれるようになったとき、その店が本当の意味での「行きつけ」になる。名前を知らなくても、特別な会話がなくても、顔なじみになるだけで、なんとなく居心地がよくなる。
単身赴任で一人でいると、こういう「顔なじみ」の存在がじわじわと大切になってくる。仕事の話でも、家族の話でもない。ただ、「いつもの人」として認識されているという感覚が、孤独を少し和らげてくれる。
行きつけの店を持つことは、グルメ的な意味だけでなく、単身赴任の生活を支える意味でも、価値があると思っている。
私なりの「名店の見つけ方」
27年間、長崎・佐世保で食事をしてきた経験から、本当に美味しい店を見つけるためにやってきたことを書く。
とにかく歩いて、気になった店に入ること。 グルメサイトで調べてから行くより、散策中に「ここ良さそうだな」と感じた店に飛び込む方が、良い出会いが多かった。私のバーガーの店も、タコスの店も、そうやって見つけた。
常連客の雰囲気を見ること。 店内にリラックスして食事をしている地元の常連客がいる店は、まず間違いない。観光客ばかりで地元の人がいない店は、地元民には選ばれていない理由がある。
平日の昼時に地元の人が並んでいる店を覚えておくこと。 限られた昼休みに並ぶサラリーマンは、それだけの価値があると判断している。そういう店は、夜や週末に行っても大抵うまい。
「また来たい」と思ったら、すぐに次の予定を決めること。 「また来よう」と思ったまま行かない店が、いくつあるかわからない。「また来たい」と思ったその場で、「来週また来よう」と決める習慣をつけると、行きつけの店が増えていく。
長崎・佐世保のグルメは、まだまだ奥が深い
させぼバーガー、タコス、ちゃんぽん、トルコライス——長崎・佐世保には、全国的に有名な食べ物がいくつもある。
でも有名なものだけが全てではない。路地裏の小さな定食屋、地元の人しか知らない老舗の和食店、観光ガイドには載っていないカフェ——そういうところに、本当の豊かさが詰まっていると思っている。
27年間、この街で食事を重ねてきたが、まだ知らない店はたくさんある。散策のたびに新しい発見がある。それが、佐世保という街の面白さだ。
単身赴任で一人の夜でも、美味しいものがあれば、少し気持ちが上向く。気取らない小さな店のバーガーが、今日も私の夜を支えてくれている。
まとめ
本当に美味しい店は、派手じゃないことが多い。口コミサイトの星の数より、自分の足と感覚の方があてになることがある。
させぼバーガーは大きくなくていい。タコスは部屋で一人で食べてもいい。行きつけの店で顔なじみになるだけで、単身赴任の夜は少し豊かになる。
「また来たい」と思える店を、一つ見つけること。 それだけで、日常の質が変わる。
このブログでは、高卒・係長として27年間働いてきたリアルな経験をもとに、仕事やキャリア、そして単身赴任の日常について正直に書いています。佐世保から、週末に書いていることも多いです。

